庵主のつぶや記

                庵主のつぶや記  13
 新しい年を迎えて皆様いかがお過ごしですか。今年は世界が平穏を取り戻す年となりますよう心から祈りたく思います。日々の暮らしを穏やかに過ごすことを誰もが望んでいることでしょう。自由や民主主義を守るための戦争と為政者は大義を振りかざすのですが、ぎりぎりの極限で命を守る時、高邁なイデオロギーよりもむしろ今日のパンに想いをいたすことでしょう。多くの人間がおろかな戦争という名のもとに死んで行くことを決して忘れてはならないと思います。どのような理由があろうと戦争を回避する責任が為政者にはあると考えます。正しい戦争などありえませんし、どちらかが全面的に悪いということもないでしょう。その不幸を選択するにいたる分岐点が必ずあったはずです。そこのところを考察し落としどころを見出す道を模索することを世界の為政者たちに考えていただきたいと僭越ながらこの不幸な戦争を通して私は考えました。亡くなった多くの人々の冥福をお祈りいたします。一人一人の心の平和を回復する一年となりますように・・・。
 箱根のお正月はとても良い天候に恵まれました。夫のいない二年目のお正月でした。昨年は百か日を六日に控え緊張した正月元旦を迎えたことを覚えております。この年は私には正月は無く初詣なども勿論いたしませんでしたが、今年は箱根神社に元旦に行ってまいりました。元日に初詣をするというのも久しぶりだったのですが、一人で詣でるのもはじめてのことです。近所に山王神社と箱根七福神の福禄寿神社があり、常日頃散歩コースでもありますのでよくお参りしているので、まずは関東総鎮守箱根大権現である箱根神社に詣で三日に近所の神社に詣でました。本社と支社みたいなものですね。とてもすがすがしい気持ちになるものですが何よりおひとり様のお正月を新たな自身の行事として今後も三が日の過ごし方として習慣づけようと思いました。
 正月とは本来その年の豊穣をつかさどる歳神様をお迎えする行事で一月の別名です。お飾りやしめ縄は歳神様を歓迎する準備のためのもの。おひとりさまといえども玄関と神棚は暮れのうちに清めました。正月三日までを三が日、七日までを松の内としていることが最近の習わしで、本来は十五日までとされていました。現在でも地域によって小正月の十五日までとしているところもあります。松の内とは門松を立てておく期間で、初詣もこの期間に、歳神様がおいでになる間に済ませることが望ましいといえるでしょう。
 正月の箱根はここのところ人気となっている「箱根駅伝」があります。箱根の正月の風物詩といえる伝統行事なのですが、私は三日に小涌園前で応援いたしました。私事で恐縮ですが母校中央大学が昨年より復活して参りまして、とくに吉居選手の快走ぶりにことのほか惚れ込んでしまいました。今年は花の2区を区間賞で走り抜け全く心強いかぎりです。来年も楽しみです。これが私のおひとりさまの三が日の過ごし方となって行くことでしょう。
 どうぞ皆様ご無事な清々しい兎年の良い一年でありますように・・・。ごきげんよう。
    
    お飾り.PNG 鏡餅.PNG 笠松.PNG

               選手吉居.PNG 
                    伊豆のお針子無生庵
                    庵主 精明院釋妙縫