庵主のつぶや記

                庵主のつぶや記  9
 季節ははっきりしなかった梅雨から猛暑の夏へ・・・そして秋に移り変わっております。箱根では既にトンボが飛び交い秋の草花がいつもの散歩径に咲き始めています。異常気象といえども、季節ごとの草花がその自分の役割を果たす季節をを感じ取れなくなったり、虫や鳥たちが戸惑いながら鳴き声をあげられなかったりしたら、四季の美しい日本はとても寂しいものになることでしょう。そういえば今年の夏はセミが思いっきり短い命を完全燃焼するように鳴くことがなかった年でした。このようなことの前兆にならなければと思います。
 水害にも火災にも全国的のみならず世界的に見舞われました。仏教では水と火は煩悩の象徴のようにたとえていますが、このあたりで人間も自然に対してもっと謙虚になり、欲と怒りを鎮め、穏やかにあらゆるものと共存しながら生きて行くことを模索していくように考え直す時かもしれません。ここまで来ても経済、経済と声高に主張する各国の為政者たちの考え方が貧しくともこころ豊かに生きることを信条とする私には理解しにくいことです.
 今月は夫の一周忌があります。早いものでというより良く元気に一年を過ごしたと思っています。不思議なことに生きていた頃より夫と常に一緒であることを実感することが多くあります。朝昼晩と夫を想わない日々はなかったように思います。共に生きているということなのでしょうか。これが「仏」となって守るということなのですね。ありがたいことです。
 秋の箱根の散歩径に咲く花々にアジサイによく似た「タマアジサイ」があります。蕾が本当に球のようで静岡に住んでいたころは見かけなかった花でした。一号線沿いにも沢山咲いています。蓬莱園までの散歩径にも他のコースの散歩径にも今はよく見かけます。そのほかにも赤い「みずひき」、「ホタルブクロ」はもう終わるころ。アザミや野菊もちらほらと径をいろどりはじめているのですが、気の早いちょっとせっかちな紅葉が赤く色づいているのには驚きました。8月も下旬の頃でしたが朝晩涼しくなる箱根ならではのもみじさんかもしれませんね。私もせっかちなのでまるで自分を見ているように思いました。残念なことにもうすでに落ち葉となって散っていました。早く咲くと散るのもはやいということでしょうね。時節を考えながら咲きたいものです。気を付けようと散歩道で自戒などしているせっかちな性格の私です。あわてるな。ゆっくり休んで考えろ。と夫が言っているのが聞こえます。今日も夫と共に楽しく散歩径を歩きます。合掌。   
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